恵比寿大黒屋日記

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zoom RSS 夜通し大雨

<<   作成日時 : 2009/07/21 01:20   >>

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雷も鳴りっぱなし。
普通はこれで梅雨明けなんだけど。

昔は梅雨はしとしと雨が降り続け
こういう雷を伴う大雨が降ると梅雨明けして夏本番、ということになったもんだが
予報では明日も雨で、今週はずっとぐずつき気味。
完全に熱帯の雨期みたいな感じで昔の梅雨とは違う。
そのうち雨季と乾季がはっきりわかれるような熱帯の気候になっていくんだろうか。

大雨の中、黄金山アタック「氷女(ひめ)」のマチネを観に。
前作「泥女(どろんじょ)」は妄想詰め込みすぎという感じで
まとまりきらない印象だったが
今作は少しすっきりして観やすかった。
このくらいの長さの作品なら、あんまり詰め込みすぎるのも
とりとめなくなりすぎるんだろう。
妄想全開ならもっと「なんじゃこりゃ」ってくらい暴走してくれたらそれはそれで面白かったりもするんだけど。
そういう意味で、役者のキャラから言っても
もっとクレイジーにわけわからんくらいはじけてみてもいいのにな、という気も。
お芝居のテーマは前作も今作も
「オンナってのは子宮があって子ども孕んで月に一回血を流して
だからとってもドロドロしたもんを心中(身中)に抱えてんのよ」
みたいなお話に思われたが、個人的には、知ってるよ、だからどうした、というような感もあり
もうちょっとその先に展開して行ってほしいような気も。
吉本(男優)演じる「姉」が、男が演じているせいか
「姉」なんだけど、「父」のような「母」のような
「母になりたい父」もしくは「父になりたい母」みたいな倒錯感があったのは少し面白かった。
芝居中に気になるセリフもいくつかあって、例えば
「認められているものにしか名前はつかないけど
すでに認められているものには名前なんか必要無い。
認められていないものにこそ名前が必要なのよ」
みたいなセリフには、「その先」に展開して行く糸口が感じられたのだけど
そのあたりを芝居の中心に持って行くと、もっと深みが出てくるのではないかな、という気が。

一旦帰って片付けの続きを少ししてから
夜はアビエルトへ。
広島在住のネイティヴ・アメリカン、ユージン・ハズグッドさんのライヴ。
大雨の影響でJRダイヤ乱れまくりで
30分遅れて到着した広島駅折り返しの可部線に乗り込んだら
「この列車はこのまま車庫に入ります」
で、また出て待ってたら今度は4番ホームから「2番ホームに変更になりました」のアナウンス。
乗り込んでからもまた20分くらい待たされてやっと発車、ヤレヤレ。
ライヴ序盤には間に合わず。
アビエルトに着くと
寝かせたバスドラをドンドン叩きながら一人で歌っているユージンさん
静かにじっと聞いているお客さん
なんか変な雰囲気。
どう考えてもそんなじいっと固まって神妙に聴くような音楽じゃないだろ〜
(ライヴの後で聞いたら、基本的にお祭りでダンスの伴奏として歌う歌ばかりだった)。
というわけで、客席うしろの方で一人で踊ってた。
気持ちいい。
小さな子どもを連れたご夫婦がいて
子どもはのりのりで声を上げたりしている。
子どもは素直でよろしい。
「しー」ってしなくていいよ、お母さん^^;
のどを絞るような独特の歌い方は、多分、スピリットや動物のアニマを呼び寄せる声音なのだろう。
ドラムも、目に見えない「人間でないもの」を目覚めさせ、魂振りするような響き。
室内でマイクを通して聞くのは少し違和感がある。
野外で聞くべき音。
和太鼓が今でも時々思い出したように再評価されて流行ったりするが
日本の太鼓ももともとはそういうものだったに違いない。
現代の演奏(太鼓に限らず)はあくまで「生きている人間」が心地よいための音が大半で
死者や、あるいは自然の目に見えないスピリットとの交歓がそぎ落とされている。
音色や演奏技術はハイレベルでも、そういう音は音楽としては貧しいような気がする。
そういう社会構造になっちゃってるからしようがないといえばしようがないんで
ミュージシャンばかり責められないとは思うけど。

8月に入ったら、ムッシュBがヒロシマを題材に撮影している映像作品用に
縮景園で踊る予定になっているので、そのことを思いながらユージンさんの歌で踊っていたら
そういえば原爆開発の実験場はインディアン居留地のあるネバダやアリゾナだと改めて思い起こし
原爆に限らず戦争というものが例外なく弱者を踏みつけにして遂行される愚かしい行いであることが
胸に迫ってくる。
帰りの可部線の車内には自衛隊員勧誘の中吊り広告。
自衛隊の救急搬送で無事子どもを出産したという話で
「はじめて人に感謝された」とかいう文句に
「平和を仕事にしませんか」というキャッチコピー。
反吐が出る。
救急搬送ならレスキュー部隊で充分なんで
戦闘機やミサイルなんか必要無い。
「平和を仕事に」なんて倒錯もいいところだ。
戦争をしたがっているのがどういう連中で
戦争で犠牲になるのがどういう人びとなのかを考えれば
軍隊というのは(こう言い切ってしまうと極論になるとはいえ、本質的には)
「人殺しを仕事にしている」のでしかないことくらい明らかではないか。
最低限の防衛力は必要だ、という考え方も全否定はできないけれど
「平和を仕事に」なんていうコピーはやはりペテンであろう。
麻生のポスター「まずは景気」のコピー同様、空疎で悪辣だ。

話は飛ぶが、やたら宣伝カーが目立つ幸福実現党。
消費税のみならず、相続税、贈与税もタダにすると宣伝している。
できるできないとか、代わりの財源は、とかツッコミどころはいくらでもあるが
そこはさておき
数々の免税特権を享受してきたのが宗教界であるわけで
そこんとこどうなのよ、ってまずはツッコミたいところだ。
宗教活動は営利活動ではないから、というなら
病院とか、芸術家なんかはどうなんだろう。
もちろん、病院や芸術家の中にも
営利に走る者は大勢いるわけだが
それは宗教界だって同じことのはずだ。
ポジティヴ・シンキングもいいが
「あれもやります、これもやります、前向きに努力すればできないことはありません」なんて
あんまり妄想をまき散らして善良な市民を騙さないでもらいたいものだと思う。

ちなみに幸福実現党の綱領はこうだ。
一、憲法9条改正による「毅然とした国家」
二、大統領制による「機動的で責任ある政治」
三、宗教をバックボーンとした「真なる教育改革」
四、経営の思想を取り入れた「根本的な行政改革」
五、民間の助け合いを促す「未来の社会保障」
六、自由競争の促進による「企業家の輩出」
七.都市の潜在能力活用による「未来型都市の建設」
八、世界の経済・金融・文化の中枢となる「世界に開かれた日本」
九、人口百億人時代を見据えた「国家プロジェクト」
十、宗教的寛容の精神に基づく「世界平和の実現」


まあ、いちいち指摘するのも馬鹿馬鹿しいが
一と十がどう整合するのかよくわからんし
五と六も両立する具体的方策というのを教えて欲しい。
なんだか、「自由競争に勝ち残った経済的成功者」以外、幸福になりそうにもない綱領だ。
これって新自由主義者どもの言ってることと変わらないじゃん。
まあ、思想は自由だし、これで何人当選するかしらないが、
コイズミ以来の自民党政治に愛想を尽かした有権者が
「税金をただにする」という夢みたいなキャッチコピーに騙されて
結局コイズミと同じ方向性でしかない幸福実現党に投票するなら
あんまりにも愚かすぎるというものだ。
それを言ったら、民主党も現実に政権取れそうになった途端に
なんだか自民党的なことを言い出したから、あれあれ、と、、、
予想はしてたけど、orzですね。
まったく、誰に投票したらいいやら。

宗教の話に戻るが
宗教というのは本来本質的には反権力的でアナーキーなものである。
本当に優れた宗教者というのはむしろ政治権力からは遠ざかろうとするものだ。

とはいえ、例えば空海や最澄のような政治的に立ち回って権力を得た僧侶がいたおかげで
仏教が日本に定着し、反権力的な親鸞や一休のような人もそこから生まれたわけだし
キリスト教が帝国主義と結びついたおかげで世界中に広まり
そこから世界中に真摯なクリスチャンもまた生まれて今も活動しているわけで
なかなか歴史というのはキレイゴトだけで済まない一筋縄ではいかないものでもあるのだが、、、。
ま、それはそれとして
政治権力(そしてもちろん、カネ)を指向する宗教などはろくでもないということは確かだろう。
イエスも釈迦も、何の財産ひとつも持たず、教団も作らず、身一つで死んでいったのだ。

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
管理者様

この度は、黄金山アタック番外公演「氷女」にご来場いただきまして、誠にありがとうございました。
書かれていた感想を、拝読させていただきました。
ありがとうございます。
次回公演でもお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願い致します!
黄金山アタック
2009/07/30 00:00

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