恵比寿大黒屋日記

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help リーダーに追加 RSS 秋風にたなびく雲の絶え間より もれ出ずる月の影のさやけさ

<<   作成日時 : 2009/10/04 01:20   >>

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左京大夫顕輔
今日は中秋の名月でした

RadioActiveにも、祝島の月の写真が。

***

広島から毎日のように現地入りしているMさんより昨日頂いたメールを転記します。

(以下転記)

昨日、中電が9時前に台船を動かし、騒然としました。
(急いでいきましたが、ドジで間に合わず・・みなさんの対応等で、11時半ごろに黙って帰っていきました。

シーカヤック、祝島、支援者が夜も交代で泊まり、数時間寝ては監視すると聞いています。

下記、シーカヤッカー、祝島へのカンパ振込先、おばちゃんたちの声等送ります。
よろしくお願いします。


○シーカヤッカーへ
振込先 東山口信用金庫 遠石(といし)支店
     口座番号 0207592(普) 
      ピースウォークヤマグチ

○祝島へ
加入者名:上関原発を建てさせない祝島島民 の会
口座番号:01390-4-67782
(領収書が必要ない方は、その旨を通信欄に ご記入ください)



おばちゃんたちのこと等も合わせて送ります。

祝島のおかあさんの声 09.10.1 田名埠頭
http://www.youtube.com/watch?v=LeqdWx7uQFI

「中国電力の危険行為」09.9.22 田名埠頭 
http://www.youtube.com/watch?v=IhOZoGjsesM

***

今日はブンメシ「グリーン・ジャパン」
初日に続き2回目の観劇。
初日から10日以上経過して、どう変わったか楽しみに。
以下、ネタバレあり、明日が楽日なので観に行く予定の方はご注意。

で、そんなに変わってない。
変わってないのは良くする努力をしてないというんでなくて
初日のが、あれで結構できあがってたんだね。

ストーリーは、とある山村で、
30年前に村を危機から救って行方不明になった「山さん」夫婦が神格化され信仰の対象にまでなっている。
「山さん」の行方不明になった山は禁足地となり、入った者は村から追放の掟。
そんな中、「山さん」が台本を書いた伝説のお芝居「グリーン・ジャパン」を
村人たちが上演しようと、練習に励んでいる。
そこに「山さん」夫婦の霊?が、お盆ということもあって、姿を見せたという噂。
実際に「山さん」夫婦が、「グリーン・ジャパン」を練習している村人の前に姿を現すのだが
実はそれは、行方不明になった父母を捜すために禁足地の山に入ったために追放され
ずっと山に隠れ住んでいた山さんの息子と娘。
30年前のことを知らない若者たちはふたりを「山さん」夫婦の霊と信じ込み、
その霊の前で「グリーン・ジャパン」を演じて見てもらおう、と
ドタバタが演じられるのだが、やがて、ふたりが、1人だけ追放にならなかった妹に
父母の遺骨をやっと見つけたことを報告するために山から下りてきたのだとわかる。

山から下りてきたふたりが「山さん」夫婦の霊なのか、別人なのか
そして、何やら、「山さん」に関する秘密を知っている村人もいる
という展開で、終盤でそれらの謎が氷解していき、最期は結構すっきり「ええ話やな〜」
という感じで収まる、非常によくできた脚本だった。
初日に、今ひとつセリフのテンポが悪く感じた部分があったのも
意図的に田舎の間延びした感じを出そうとしてのものだったらしく
そう思って見れば、それほど気にならないし
確かにあんまりテキパキとやりとりしちゃったらかえって台無しかもしれない。
そして、今日2回目に見て気がついたんだが
劇中劇に、もうひとつ入れ子構造だったんだと思う。
観客には「入村証」というのが配られ、初日にはただのノリで作っちゃったのかと思ったが
今日行ったら、予約のお客さんには入村証に名前まで入れてある懲りよう。
そして、初日を見終わった後、ブタカンのムックに
「祭壇の造りがちゃちすぎて、山さんが真剣に信仰されている感じがしないから
もう少し立派そうに作った方が説得力出るんじゃないか」とメールしたんだが
今日も初日のまま変わっていない。
そこでハタと気がついたのだが
客席を含めた空間自体が「村」という虚構世界で
「村人」である観客に、同じ「村人」が「グリーン・ジャパン」というお芝居をして見せている
という二重の劇中劇が意図されていたのだ、と思う。
そう考えれば、祭壇も、リアルに信仰されている祭壇ではなく
それもあくまで「村芝居のセット」だから、安普請でも問題ないわけだ。
ただ、断言せず、意図されていたと「思う」というのは、その意図があったとしたら(あると思ったのだが)
それ自体は必ずしも成功してはいなかったから。
設定としてはそうであったとしてもやっぱりそこには
現代劇の「舞台」と「観客」という見えない線がひかれていて
客も役者も「同じ村の村人同士」という空気までは作り出せてはいなかったから。
「意図」があったとしてだけど、それをやっちゃうと場の空気が全体ゆるんでしまって
金を取って見せるモノとして成立しない危険もあるわけで
そこらへんで仕掛けが中途半端になっちゃったのかな、とも思える。
「みんな同じ村の仲間うち」みたいな、ゆるゆるな空気から始めても、役者に力量があれば
芝居が始まった途端にすっと芝居の世界に引き込んでいけるのだが
正直、今回の役者のメンツだと、決してそういう力量のある役者さんではないと思うので厳しそう。
その代わり、木訥な村人の感じは違和感なく出せていたし
それぞれに、ちょっとぐっとくるいい場面もあった。
きゅうりの馬とかの小ネタ・伏線も上手に使ってたし。
あとは、あまりにスッキリ謎が解けて「ええ話」で収まってしまったのが
よくできていると感心する反面(この作品はこれで良かったのだろうと思うが)
個人的には物足りない気も。
「田舎」って、木訥で優しい部分と同時に
どうにもならないくらいドロドロした汚い部分もあるし
多少毒気も欲しかったかな、とか
解きほぐしきれない謎や癒しきれない傷を残してくれてもよかったかな、と。
エンターテイメントとしては、確かにこれでスッキリ気持ちよく見終えられるんだけど
後に何が残るかな、と思ったら、あんまり引っかかって残るものはないような。
そのあたりが、若干意地悪く言うと、あくまで都市住民から見た
「田舎っていいよね」な視点に留まっているのではないかという気もした。
それと、「グリーン・ジャパン」の「ジャパン」もなんで「ジャパン」なのかと。
劇中劇の「山さん」の書いたお芝居というのは
かつてまだ水中にしか住んでいなかった植物が
ついに地上に上がっていくのを神話めかしたようなお芝居なので
別に日本に限定された話では無く、「グリーン・アース」でも一向差し支えないし
内容そのままなら「アース」だろう。
「山村の山の緑」が「日本の原風景」という発想なら
それもちょっと安直なナショナリズムかな、とも感じて
私としては、なんで「ジャパン」なのかが、最大の謎として残ったのでした。
気にならない人は気にならないことかもしれませんし
ここまで上手にスジダテしている台本なら、
やっぱり私の気づいていない、あえて「ジャパン」であることの意図があるのかもしれませんが。
でも、これだけ伏線からませつつコンパクトにきれいにまとまった台本を書ける末田さん
うらやましい才能ですね。
そして、山小屋シアターというステキなハコを育てているムックにもリスペクト。

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