恵比寿大黒屋日記

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<<   作成日時 : 2010/08/16 13:08   >>

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こんな感じで過ぎました。

12日
お仕事終えて東区民文化センターへ。
第七劇場「雨月物語」。
ご存じ上田秋成の「雨月物語」所収の短編を強引にひとつの作品に凝縮。
演劇とコンテンポラリーダンスの融合、
というのはそれ自体もうあんまり目新しくはないけれど
1時間ほどにコンパクトにギュッと構成されていて
中庭を舞台に使った演出もうまくはまって好感持てる作品。
うちらが単独旅行舎の「CHARANPORALISM」シリーズでやってた世界観に結構近いなあ
と思ってたら、アフタートークで演出の鳴海さんが話しておられたことも
かなり作り方や考え方の近い人だな、という印象。
既成の劇場やホールの舞台でない場所で
その空間ごとに空間を生かす演出を楽しむやり方とか。
今回の東区民文化センターも
あえて中庭を一般の利用客の人の通行を妨げず
公演中も関係無い方が背景を通り過ぎたりするままにしていて
こういう感覚も好きだ。
ゲネの時は、通し稽古中に通行人に役者さんが話しかけられたりしたそうだが
本番ではそういうハプニングまでは無し。
開演のタイミングでどこかから鳥の鳴き声が聞こえてきたのは偶然がいい効果を。
良い公演ではハプニングも良い効果をもたらし
ダメな公演では台無しになるようなハプニングが
得てして起こるものです。
うちらは演奏も基本的に生の即興演奏が多いので
その分、よりスリリングなライヴ感はあると思うけど細部が雑になりがちで
彼らの方がそのあたりはきちんと作品を作り込んでいるところが違いかな。
非常に丁寧に誠実に作っておられる感じが好感が持てましたが
あえて個人的な好みで言えば、若いんだし
もっと「なんだこりゃ!」と思わせるくらいのはじけた部分もあってもよかったかな。
コンテンポラリーの群舞のシーンなんかも、よくある手法といえば手法だし
「うわ、そう来たか」と思わせる凄みも欲しかった。
ま、これは欲ですけど。
一般の観客の感想は「こんなの初めて観た」みたいな方が多かったようで
「広島でもこんなのやってるから、わしらの公演ちゃんと見に来いよ」と
ちょっと言いたくなりましたが(笑)。

***

13日
北九州ホームレス支援機構の夏祭。
行くと決めていたわけではないのだが
数日前に何故かアタマの中を「生活の柄」がずっと流れていて
家に帰ったらDさんも支援機構のチャリティCD「GOING HOME」をかけていて
なんとなく、「小倉行こうか」「行く!」
てなわけで、鈍行で片道4時間ちょい、行って来ました。

夏祭りは、毎年、路上で亡くなった方の追悼をし
ホームレスのみなさんと、ボランティアの方が
お弁当を食べ、ビールを飲み、ライヴを聴き、映画を見るという会。
お手伝いもする気で行ったのですが
ボランティアの方がたくさんいて、きちんと段取られていたので
却って足手まといになりそうでしたので、のんびりと参加させてもらいました。
幸い曇っていて日差しはきつくなかったものの
午前中の雨のせいもあってか蒸し暑く
追悼式が始まる直前にホームレスの方が一人体調不良を訴えて救急車で搬送されるハプニングも。
追悼式では、これまでに路上で無くなった方のうち、
引き取る身よりの無かった方のお名前を書いた
木片が長机にずらっと並んでいて
60個くらいあるその「追悼碑」の中には
「氏名不詳」のものもいくつか混じっていました。
この1年は、無くなって引き取る身よりのいなかった方は無かったそうで
発足以来初めてのことだそうです。

私は、ほぼ毎年行われているチャリティ・イベント
「呆けすとら 歌舞音曲スペクタクルショウ」にずっと参加しているほかは
支援機構の普段の活動に携わっているわけでも無いですし
「追悼碑」に名前の書かれた方も生前に面識があったわけではありません。
Dさんも「私なんかが急に来て追悼式に参列してもいいのかな」と。
でも、孤独に路上で無くなって行かれた方のあることを
残念ながら亡くなられた後ではあるけれども
こうして知り、記憶に留めることは
それも一つの出会いでしょう。
見ず知らずの私が花を手向け、手を合わせることが
供養だとか成仏だとかいう宗教的な意味では
あの世がどうなっているのか知らないのでわかりませんが
今、同じこの世界に生きている路上の人びとともつながることなのではないかと
そんな風に思いながら手を合わせました。

かつて、小倉で事件が発生した折りに
警察がホームレスを片っ端から写真に撮ってまわったことがあって
奥田理事長が抗議しに行ったことがあるそうですが
そのとき、あるホームレスの方が
「写真を撮られたときは悔しかったけど
こういうことでも無けりゃあ、自分が生きていたという痕跡は何も残らないから
たとえ良いことでなくても、自分が生きていた痕跡が残るのはいいことかもしれない」
と話されたそうで
「警察なんかに覚えてもらわなくていい。
これからは僕があなたのことを覚えている。
絶対に忘れないから、一緒に生きていこう」と話したという
奥田理事長のお話も胸を打ちました。

横に座っていたホームレスのおっちゃんと話していたら
「ここに来てるホームレスは、ほとんど生活保護もらってアパートに入ってる人。
路上で寝起きしている人は少ないよ」
と、半分「そんなんホームレスじゃない」みたいな不満そうな口調でしたが
これは支援機構の地道な活動の成果の現れでもあると思います。
ただ、「街中のホームレスは支援でアパートに入ったりもして
だいぶん見かけなくなったけど
排除されて市街地から離れたところに追いやられてる人も多い」
ということもおっしゃってました。
小倉もかなり再開発できれいになっていますが
確かにそういう地区では「異物排除」の匂いはぷんぷんしていますね。

ちなみにこのおっちゃんは、若い頃広島で型枠職人してたことがあるそうですが
巨人ファンだったために地元の職人からずいぶんいじめられたとかで
相当に広島に嫌悪感を抱いておられました。
二度と広島には行きたくない、とまで言ってましたから
40年前ということですし、相当ガラも悪かったんでしょうね、カープファン^^;

追悼式の後、谷本仰、フクヤマワタル、原田敏夫さんによる路上ライヴ。
件のおっちゃんはライヴの前に
「こんな暑い時間にライヴせんでもええのに。1時間も聞いてられるかいな」
みたいな文句を言ってましたが
ライヴが始まったらちゃんと最後まで聴いておられました。
その後、暗くなってくる頃から、「男はつらいよ」を上映。
毎年、寅さんシリーズみたいです。

子どもたちもかき氷を作る役で参加していて
支援機構の奥田理事長もホームレスのおっちゃんも一緒になって
真夏の雪合戦に興じているのがほほえましく
ここには「支援してやっている」という傲慢な姿勢が一切無いのが素晴らしいです。
誰もが「おんなじいのち」、ともに生きる仲間にすぎない
という、支援機構の揺るぎない信念を感じます。

画像


***

14日
前夜は例によって谷本さんの教会に泊めていただいて
深夜までいろいろ語り明かし
再び鈍行で広島に戻る。

夜、ヲルガン座で倉知久美夫+村岡ゆかライヴ。
ふたりとも、はにかみMCで、なんかほのぼのと、淡々と
でも濃厚なライヴ。
倉地ワールド全開、楽しい。
「エリンギの鬼」はちょっとほろっと来たなあ。
村岡ゆかさんも素敵な方。

倉地さんに、顔、似てるよねえ、と言われた(笑)
なんか、目尻のしわのあたりとかかな。
また谷本さんとも一緒に面白いことしたいねえ、なんて話しつつ。

***

15日
終戦記念日、ではなく、敗戦記念日だ、という声もありつつ
でも正確には、東アジアが日本の占領支配から解放され
(でも代わりに米ソに支配されたとも言えるわけですが)
日本はアメリカに占領支配された記念日というべきか。
日本本土が戦場になったり自衛隊が大規模な軍事行動をやったりということは無かったにせよ
「戦後」も日本はアメリカの戦争に加担し、またその戦争によって経済復興してきたわけです。
「日本は戦争を放棄して平和のうちに経済復興を成し遂げた」というロジックには
少し抵抗を感じます。
沖縄本島の18%は米軍基地として、未だに「占領」されたままであり
その基地から、朝鮮へ、ベトナムへ、アフガニスタンへ、イラクへと
米軍機は飛び立って戦争をし続けており
日本は米軍基地の維持とアメリカの戦争継続のために多額の資金援助をし続けている。
決して「終戦」などしていないことは確かでしょう。
大きな流れで見れば、日中戦争、太平洋戦争は日清日露戦争と決して無関係では無く
その延長線上で起こったものだという風にも言えるし
第二次大戦の終結は同時に米ソ対立という構図の中での
世界中を巻き込んだ代理戦争の始まりでもあり
「冷戦終結」はまた「対テロ戦争」という名の
新たな戦争ビジネスの始まりでもあったわけで
「戦前」も「戦後」も、世界から戦争がなくなることはなく
日本が戦争と無関係だったことも無いと考えるべきでしょう。

「終戦記念日」と名付けて
この日ばかり殊勝な面持ちで「先の大戦の反省」を口にするのも嘘くさく
8.15をぶっとばせ、と勝手な口実で、夜は広島第一劇場に繰り出しストリップ。
この日は8人で行きましたが、うち3人が初ストリップ。
こんなに面白いものだったとは、とみんな大満足。
浅草ロック座プロデュース公演中で、さすがに普段の公演とは違い
最初にイロモノやおばちゃんが出てくることも無く(笑)
若くてきれいな踊り子さんばかり6人で、なんだか贅沢気分。
メインはAVでも人気だった小澤マリア嬢、間近で見てもホントにきれいな顔と体。
でも、この日のツボは松下理音嬢で、この日一緒に見に行ったツレの間でも
一番の評判でした。
で、別の意味でツボだったのが、双子の常連客さん。
見た目もお笑いの双子、ザ・たっちにそっくりで
このふたりがステージ両サイドに分かれて紙テープを投げる。
わはは。
「さすがに双子だけあって息ピッタリですねー」とうちのツレの女の子が言うと
別の常連さんが「こんなは、まだまだよ。双子ならもうちょっと息が合うとってもええんじゃがのー」
ザ・たっち氏「すんません、練習します〜^^;」

終わって劇場近くのブラジル料理のパブへ。
ストリップの後はみんな開放的になってテンション上がって饒舌になり
楽しいひととき。
この店、料理もすごくおいしい!
盛り上がって、早くも次回9月1週目に行くことになりました。
リュウちゃんオススメの友坂麗嬢出演の日。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ご来場、ありがとうございました。今回はあまり時間がなく実現しませんでしたが、広島の舞台芸術/表現も広く観たいと思っています。また来年も広島で公演したいと考えておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
narumi kouhei
2010/08/20 01:58
おとと、コメントの承認チェックが遅くなってしまいました。
鳴海さん
こちらこそ、いい刺激になる舞台でした。
今後のご活躍をお祈りします。
また広島での公演お待ちしております。
つき@しにものがかり
2010/08/28 00:14

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