恵比寿大黒屋日記

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zoom RSS Dialogues in the Dark @ 海峡演劇祭

<<   作成日時 : 2010/10/26 22:54   >>

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ありがとう、みんな
本当に良い作品になりました!

芝居始めたころは、「自分らしい表現」なんてのに
ものすごくこだわってた。
いろいろ集団としての問題もあったのだけど
10年近く続けた芝居集団「フン賊」を活動休止にした理由の中には
そういう行き詰まり感もあった。
そうして1年余り、一体何をすればいいのかわからなくなり
このまま芝居というものから離れていくのかも知れない
そう思っていたところで出会ったのが谷本仰という小倉のヴァイオリン弾きだった。
縁あって一度酒飲んで話をしただけで、私の芝を観たことも無かった彼が
1ヶ月ごとに様々なジャンルのアーティストとコラボレーションする
Dialoguesシリーズのゲストに誘ってくれたことが
今でも私が芝居を続けられている大きな要因であることは疑いようがない。
何を表現して良いのかわからずかなり自信も喪失していた私に
彼は、「この世界に埋もれている死者たちの声なき声を呼び覚ますようなものをやろう」と
これまたとてつもなく大きなテーマを提示してきたのだった。
「そんな大きなテーマ、『自分』には背負いきれない」とアタマを抱える私に
「表現者って、イタコみたいなもんちゃう?」とぽろっと彼が言った言葉。
あの一言で私はものすごく救われた気がしたのだ。
そのことばは私の中で「窓」というイメージに展開した。
こんなどうしようもない、デクノボーの「自分」には
大きな世界のことなど背負いきれるはずもない、が
自分が「窓」となって、「あちらがわ」への回路を開くことができるなら
「自分」という小さな枠に収まりきらない大きな世界を表現することが可能なのだと
アニメの一休さんのようにピカーっと合点がいったのである。
そうは言っても、それがすぐにできるわけでもない。
「自分」というのは、なかなか強烈に自分を支配しているからね。
この作品にも大きな影響を持っている
4年前に「アリノネ」というユニットで
音楽も谷本仰で上演した「新しい天使〜月にいちばん近い丘まで」のときは
まだまだ強く「自分」がそこにいた。
深いテーマを持つこの作品を十分に演じきれなかったと思うのは
やはりそこに、必要のない「自分」が顔を覗かせていたからだと思う。
で、今回の公演を終わってふと思ったのは
ほとんどそこに「自分」という意識の無い作品だなあ、と。
それが小さな驚きであり、喜びでもある。
5年前の「Dialogues」シリーズから始まった谷本さんとの共演の数々が
今年1月の、今回の作品の祖型となった即興パフォーマンス「Dialogues in the Dark」を経て
今回の作品に仕上がっていく過程で
海峡演劇祭のプロデューサーであり、同じく5年前の「Dialogues」シリーズ以来の盟友である谷瀬未紀
そしてこの作品の仕掛け人というべき広島市立大学の湯浅正恵さんとの
密度の濃い対話、
そして作品に込められたモノ言わぬ多くの死者たち、弱者たち、逆境の中で戦っている人たちの声が
この作品を作り出したのだと、素直に思える。
なにしろ自分で脚本を書いていながら、ちっとも「自分」が書いたようには思えない。
おかげでリハでは初めて自分の作品を自分で演じながら泣いてしまったよ。
台本書くのが遅いもんで、それに展示作品とのカラミが結構最後の最後まで決まらなかった
(最終的には見事な融合をみせましたが)りしたもんで
短期間でギュッと作ったような部分もありながら
同時に、5年間かけてやっとこんな作品にたどりついたという
長い構想期間を経たかのような作品でもあります。
そして、谷本さんともしみじみ話したけれど
これだけの濃密な内容がたった1時間に過不足無く収まっているのは
ほとんど奇跡的なような気がして
これも「自分」が書いたら、きっとこうはならないだろうなあ、と
そんな風に思えます。

会場に足を運んでくださったみなさんありがとう。
応援してくださったみなさんも、本当にありがとう。
、、、と、「自分」が言うのがなんだかしっくりこない気がする。
きっとこの作品という「窓」を通して通じ合った「向こう側」からの
「ありがとう」なんだろう。
この作品はきっとこれから大切にして、いろんな場所で上演していくことになると思います。
どこかでまたきっとお会いしましょう。

とりあえず次は広島で、かな。

***

さて、こういう重いテーマを扱った芝居の公演中というのに
初日2公演を終えたあとの深夜はガラッと変わって
小倉の夜の町、地下に降りていくオシャレな「Bar長屋」さんで
ストリッパー若林美保とワレワレTremolo Angelosが即興で対峙する「オシノビナイト」。
お芝居の本番は、いろい準備や段取りがあって
しかも今回は、「宴」さんの「剥落とキメラ」が同時上演なので
セット替えやらあってなかなか大変
(スタッフの方が頑張ってくださったので私は役者にほぼ専念できましたが)
しかも、直前になって新しいシーンができたので台詞覚えも不安だったり
それなりに緊張感の強い演劇祭現場だったんですが
そこから解放されて非常に楽しく踊り、わかみほちゃんと谷本さんのヴァイオリンと
くんずほぐれつ、ちょっぴりエロいひとときを楽しみました。
30分くらいの予定が、なんだかんだで1時間近くやってた、わはは。
投げ銭もたくさんいただきありがとうございました。
わかみほとは、12/22広島で再び!
ちょっと大きなイベントにしようと思って画策中。
詳細は後日発表をお待ちくださいませ。

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