恵比寿大黒屋日記

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zoom RSS エロスとタナトスの二日間

<<   作成日時 : 2010/12/25 11:49   >>

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HIROSHIMA MI AMORE
そして
two

22日、ついにHIROSHIMA MI AMORE
夏に若林美保さんが広島第一劇場に出演の際
飲みに行って「スケジュール空いてたらいつでも来ます。早いもの勝ち!」
とおっしゃるので何も考えずにこの日に勢いでブッキング。
考えてみたら年末、クリスマス直前、うわ、いろいろ大変やと気づいたのは迫って来てから。
出演者のスケジュール調整もこの忙しい時期だし。
ホントはもう何人か制作スタッフをお願いしようと思っていたんだが
この押し迫った時期に時間の空いてるヤツもあまり無く
ほとんど一人で仕切るハメに。
でも、いろんな人がこのイベントを面白がって手伝ったり盛り上げたりしてくれて
おかげさまでやっとこの日にこぎつけました。
音響機材関係はEYESCREAM JET SETのサカオカくんが動いてくれて
フライヤーもEYESCREAMのカタヤマくんがいい仕事してくれました。
受付はユッキーがほとんどひとりで頑張ってくれて
シャリバリのマリーンねえさんも手伝ってくれた。
第1部のヘアメイクショーをお願いした川村和枝さんは
第2部の若林さんのメイクも自分から買って出てくださった。
MUGENスタッフの方々も嫌な顔一つあれこれ対応していただきありがたや。
いろいろ予期せぬアクシデントも発生したけど
皆さんのおかげでなんとか乗り越えました。
ありがたいことです。

リハとセッティングで案の定少しモタついて10分押しスタート。
オープニングはBOMさん。
なんかおかしなパフォーマンスで幕を開けてくれるかと思っていたら
いきなり予想外に本気のキーボード即興ソロ。
これが、次の垣内美希への見事な助走になった。
小倉からかけつけてくれた垣内さんの舞踏は「小さなクラゲの踊り」。
今年亡くなられた舞踏家・大野一雄の「クラゲの踊り」へのオマージュ。
静かな静かな水に漂う死者のたゆたい。
突然その白い貌から真っ赤な舌が突き出され、これでもかこれでもかと前に出て行こうとする。
伝えられなかった思いを必死に絞り出そうとするかのように。
http://kakiuchi-miki.seesaa.net/article/175236326.html
このイベントはただのノリだけで終わらせたくなくて
以前にも書いたけど、ストリップ自体に、ただの性欲処理や扇情を越えた
精神的解放や「平和」とは何かということへの結びつきを見いだし
そんなことにも思いをめぐらせることができるものにしたかったので
彼女のこの作品を冒頭に踊ってもらえたのは非常に意味があったと思う。
生きてる私たちだけでなく
ヒロシマの死者たちも、この場所に集まってくれたかもしれない。

お次は川村和枝さんによるヘアメイクショー。
みるみる変化していく若林さんの顔とヘアスタイルに
お客さんも感嘆の吐息が漏れる。
ヘアメイク終了と同時にゴトウイズミ華麗に登場。
ここまでのやや落ち着いた流れを一気に変える明るく楽しいパフォーマンス。
客席の空気も一気になごむ。
エンターテイナーやなあ、お見事。
そして第1部のハイライト。
EYESCREAM JET SETと若林美保の合体。
若林さんは吊りのパフォーマンスで大いに客席を沸かせる。
EYESCREAMも熱いステージでこれに応える。
老若男女、会場全体釘付け熱狂、アンコールまでかかる大性交、いや、大成功。
ああ、やってよかった、と主催者側としても嬉しい時間。
、、、なのですが(笑)。
吊りもとが照明吊るパイプで
MUGENのサクちゃんから
「アンカー打ってあるから人ひとりくらいぶらさがっても落ちはしないと思うよ。
勿論、こんなんやったことないけど、、、」
と言われ、一応事前に若林さんも試して大丈夫だろうということでやったのだけど
主催者側としては万が一事故があっては大変と
何かあったらすぐ飛び出せるように
すぐそばからパイプの吊りもとに異常が起きないかそればかり見ていて
若林さんのパフォーマンスは間近にいたのにあんまり見られず。
まあ、なんにせよ事故無く終わってほっとしました。
この後、テレキテレコと中島由美子の合体ユニット「テレキテレコユミコ」。
垣内美希、若林美保、中島由美子という三者三様の女性ダンサー
(ゴトウイズミのキャバレーショーも!)のパフォーマンスの対比は
面白かったんじゃないかなあ。
ああ、第1部だけですでにもう贅沢。
東琢磨さん、高雄きくえさん、若林さん、川村さんでのトークショーで第1部終了。
ちなみにこの時点で早くも一時間押し。
青ざめるが、もはや一時間も切り詰めることなど不可能なので開き直る。
グダグダだらだらしての押しならマズいが
充実しすぎての押しだもん、仕方ないじゃん。

まあ、それでもこれが二時間、三時間も押したらさすがにマズいので
第1部から第2部への休憩はカットして
第2部の映画上映準備でき次第で突入。
一昨年、G8が日本で開催された時に
ヒロシマでも「下院議長会議」なるわけのわからない政治家の集まりがあって
原爆投下を謝罪一つしないアメリカはじめ核保有国5カ国を含む
「主要国」8カ国の国旗が、「核のない世界」を祈る場所であるはずの平和公園に翻った
屈辱的な(「広島市」はこれを「歓迎」した!)イベントに対し
シャリバリ地下大学、ヒロシマ平和映画祭関係者を中心に
これに疑念を投げかけた連続イベント「H8」の記録映像に
追加撮影のシーンをコラージュした青原さとし監督の「問題作」(笑)。
ストリップやライヴを目当てに来たお客さんが興味持たずにゾロゾロ出て行ったらヤだな〜
とちょっと心配していたんだけど、思ったよりたくさんの方が真剣に見ておられて一安心。
その後、ハルコさんと仲間たちによる「ぶいぶい音頭」とサムルノリ演奏
そして私とハルコさんと青原監督のトークで第2部終了。

この後も準備整い次第で第3部敢行。
まずは高松から参戦のモンドダイヤモンドさんのパワフルなステージで幕を開ける。
ゆっきーも飛び入りで歌う。
映画上映でまったりモードになった深夜
再び全開モードにギアチェンジ。
そして、二度目の若林美保登場。
純白のウェディングドレスに身を包んだ若林美保に
マツザッキンJのうねるサックスソロの中
自らもペンキまみれになりながら赤いペンキでウェディングドレスにライヴペインティングしていく藤堂。
若林さん曰く「セックスしてるみたいだった」!
いや、ホント、脱いでのストリップショーより
ある意味この日一番エロかったのはここだったのではないだろうか。
この後、ドレスを脱がせて後ろのパネルに貼り付け
待ってましたの倉地久美夫さん登場。
あの独特の倉地久美夫ワールドとストリップショーの異次元コラボ。
これがまたなんとも味わい深いからみあいで楽しい。
うーん、これもやってよかった!
最後は再度マツザッキンJが加わってセッション。
これまた絶品。
その横では栗九里子が貼り付けられたウェディングドレスを使ってライヴペインティング。
ほとんどリハもしてないにもかかわらず、質の高いパフォーマンスが繰り広げられ
ああ、もう主催者冥利に尽きます。
最後は「H8 ザ・ムーヴィー」にも登場した「ヒロシトレノン」の扮装で私
そしてシタールのマツザキメグミとのコラボで。
「朕」「朕の息子」と「ちんちん」をダジャレでかけあわせつつ
草葉の陰から蘇ったあのお方に扮した小芝居から、シタールとの即興パフォーマンスへ。
マツザキメグミも鈴や鈴虫のSEで「チンチン」言わせてるし(笑)。
垣内さんの水葬された戦争死者のイメージから始まって
「朕」で締めくくるとは、そこまで意図して構成したわけではないにもかかわらず
なんだかすごいできすぎな構成だよなあ。
そしてシャリバリ地下大学のガクチョー、ゾンビ君を交えてのトークショーでめでたく大団円。
なんとか一時間押しキープで終わらせることが出来て安堵。

エロと平和、マジメとフマジメが渾然一体交じり合うHIROSHIMA MI AMORE
ほぼ思い通りの素晴らしいパフォーマンスが展開されたのではないかと自負しております。
ヒロシマだけじゃないかもしれないけど
なんだか色んなものがジャンル分けされて
音楽や映画やお芝居なんかを観る、聴く側も
自分の好きな決まったジャンルのもの以外にはあんまり興味を示さなくなってる傾向があるような気がしてて
こういう色んなジャンルをまたいだ、かつ、それぞれに上質で
なおかつ、ただの見本市みたいな寄せ集めではなく
すべてがひとつの流れとして「チョッケツ」
(この日、広大生グループと「シャリバリ地下大学」によるフリーペーパー
「ザ・チョッケツ」創刊号も配布されました)
していくようなイベントって、なかなか無いんじゃないかと思う。
だいたい、「ジャンル」なんてもんはどうだっていい。
それはその作品やアーチストを「商品」として売りやすくするための便宜上のラベルでしかない。
こういうのを、もっとどんどんやって
市場が作った「ジャンル」なんかにこだわらない表現の場、シーンもきちんと確保していきたい。
それは市場原理主義や管理・監視社会への、結構大切な「抵抗」だと思う。
企業や役所が生み出すルールを逸脱していくこと。
それは「ヒロシマ」が「ヒロシマ」であり続けるためにも、絶対に必要だと思っている。
官製平和活動や、観光資源化した平和都市イメージのくだらなさに浸食され続けるヒロシマに
ほんのちょっと風穴を開けられた、かな、という気はしています。
HIROSHIMA MI AMORE、ヒロシマがもっと愛すべきヒロシマになるために。

さて、このあと撤収して仮眠取ったあと門司へと向かった
谷本仰×若林美保×大槻オサムのユニット「two」@門司Fu.赤煉瓦スタジオのレポは
また後日。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
このたび有難うございました。
ひたすら感謝です。
行って良かったです。
倉地
2010/12/26 09:48
倉地さん!
遠いところ、ありがとうございました!
倉地さんに出演していただけてとてもよかったです。
またいずれどこかで是非!
つき@しにものがかり
2010/12/27 00:31

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