現実の我が家は2階建てが3件くっついた
長屋形式の文化住宅の貸家であるが、夢の中では

古い木造アパートの1階に住んでいる。
他の部屋の住人とはほとんどつきあいはない。
1階の人とはたまにあいさつくらいはするが
2階の人のことはよく知らない。

私の部屋には最近Dが一緒に住むようになった。
電話(携帯ではなく固定電話)がかかってきていて、Dがそれに応対している。
口調からすると、どうやら私をかばっているのか、まだ帰宅していないと言っている。
しかしどうも面倒な電話の様子で、鬱病のDに応対させるのはよくないと思い
身振りで「代わろう」と合図し、小声で「『今、帰って来ました』って言って」と
囁くが早いか、2階に住む60がらみの男性が乗り込んできて
「私たちはあなたを訴えることにしましたからね。
計算したら23万円だ」
私には何のことかわからない。
どうやら、私がアパートのルールを守っていないということらしい。
一体何のことか、と問うと
「あなたは当番を一度もやってないでしょう」
「当番って何ですか? そんなのあったんですか?」
「ありますよ。みんなやってるんだ」
「一度も聞いたことありませんよ。教えてくれればやるのに」
「いいや、あんたたちはそもそもがだらしないんだ」
あんたたち、と複数形になっているのは
1階の住人複数を指しているらしいことがわかる。
「とにかく訴えますからね」
と男はいきまいて去っていく。
わけがわからない、と思っていると隣の部屋の50台くらいの女性が来て
「なんか急にあんなこと言い出したのよ。どうなってんのかしら」
「ちょっとわけがわからないから話をしに行きましょう」
とその女性と2階に上がる。
すると、いつの間にか2階部分だけ少し改装されていて
しかも共用部分を当番で掃除しているらしく随分きれいにされている。
廊下の木の床がピカピカだ。
私たちが上がっていくと
2階の住人たちがドアを開けて顔だけのぞかせた。
「いつの間にか改装したんですね。知りませんでした。
以前に上がったときには下と同じでしたもんね」
2階の住人はそのことには答えない。
中のひとりが話し出す。
「私たちはね、こうして当番でちゃんときれいに維持管理してるんですよ。
なのに下の階の人たちはみんな自分勝手でだらしなくてきたなくしているでしょう。
困るんですよね」
「それは確かに私もだらしないところはありますが
当番でどうこうという話は初めて聞きました。
どうしても当番をやらなければいけないのならこちらも考えますから、、、」
「いいえ、もう我慢できません。
大家さんにも話してあります。
あなたたちには退去してもらうことになります」
そんな横暴な話があるか、と思って言い返そうとしたところが
なにやら外が騒がしい。
2階の住人の一人が
外から1階の住人に毒づいている。
酒に酔っている様子だ。
Dが心配になったので慌てて降りていく。
騒いでいた男は追い払うが
下の階の住人はみんな外に出てきて不安そうに顔を見合わせている。
2階の住人と1階の住人で激しい口論があちこちで始まるが、話がかみ合わず埒が明かない。
しかし、こっちだって、突然部屋を追い出されても困る。
Dとワンコを連れて入居できる物件を探さなければいけない。
こうしてはいられない、とすぐさま近所に空き部屋が無いかと出て行くと
もうなんだか町中がそわそわと不穏な空気になっているのだった。
近所の住人が飼っている動物がいっせいに外に出てきている。
部屋にいるはずのDのワンコも飛び出してきた。
こっちに向かってきたのでつかまえようとするが
その後ろから人の背丈くらいの小型のラクダが走ってきて
私に向かってつばを吐くので追い払おうとしているうちにワンコを見失う。
ラクダというのは人に向かってつばを吐く習性があったかしら、といぶかしい。
ラクダを追い払うと、今度はそばに座っていた別の人につばを吐き始めた。
ヤギの姿もある。
大型のトカゲも徘徊している。
あたりを見回してワンコを探す。
いた、と思ってほっとして近づくと、チワワではなくテリア。
どこへ行ったかとうろうろすると、もうなんだか色んな動物が徘徊している。
最近はこんな色んな動物がペットとして飼われているのか、とあっけに取られている目の前で
タコにからみつかれたオウムが逃れようと必死にもがいている。
そこに「カニ~、タコ~、サメは~、飼ってはいけませ~ん」
と標語のようなものがフシをつけて放送されている。
サメは確かに危険だが、カニやタコは何がいけないんだろう。
それに、サメなんか一体どうやって飼うんだろう。
「だからタコはダメだと言ってるんだ」
と、誰かが先ほどのオウムにからみついたタコを指差している。
オウムはもう虫の息だ。
「じゃあ、タコはダメであれはいいのか?」と別の誰かが指差した方を見ると
屋根の上にムササビがいる。
もうわけがわからない、と諦めてアパートに戻る。
戻ると1階に住む同年代の男性が、共有部分の廊下の壁をガタガタやっている。
本当はそこは雨戸になっているのだが、入居してから開いたことがない。
開けようとしても開かないし、開けてはいけないことになっている。
「そういえば、なんで開けちゃあいけないんでしょうね」
「向かいの住人から丸見えになるから開かないようにしたと大家が言ってましたよ。
でも、こうなったら大家の言うことなんか聞いていられない。
日当たりも風通しも悪いし、もう開けちゃいましょう」
その通りだと思って私も自室の雨戸をこじあける。
見れば向かいに立っている木造家屋はすでに人が住まなくなって数年は経過しているらしく
随分荒れ果てている。
「なんだ。これじゃあ外から見る奴なんていやしないじゃないか」
と、呆然とそれを眺めていると
突然視界が、グラッ、と揺れた。
あれ、と思うまもなく、まるで飴のようにぐにゃりと
うちのアパートは倒壊していく。
あ、倒れる、どうしよう? と思っている間に私も横倒しとなり
倒れた壁や家具がゆっくりとのしかかってきた。
不思議に誰も叫び声を上げる者がない。
住人たちはどこかへ行ってしまったのか。
私は幸い大きなケガもせず、生きているようだ。
Dは? と、ハッとする。
どこかに埋まっているに違いない、と
慌てて必死に瓦礫をひっくり返し始めたところで
遠くから何か警報音が鳴っているのが聞こえてきて、、、

目が覚めた。
警報音と思ったのは隣の部屋で寝ているDの目覚ましだった。
夏場は日の出ないうちにワンコの朝の散歩に出るので
目覚ましが鳴っているということはまだ5時前である。
ゆうべは蒸し暑くて寝付かれなかったのでまだほんの2、3時間しか寝ていない。
変な夢を見た、と思って部屋の電気をつけ、
扇風機を回してタバコを一服しているとDが顔をのぞかせた。
「散歩行ってくるね」
「あ、行ってらっしゃい。気をつけて」

今日も蒸し暑そうだ。

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この記事へのコメント

あたい貝
2008年07月20日 22:22
『人の背丈くらいの小型のラクダが走ってきて・・・』のくだりやな。

『夢やろ!!』って気付いたんは・・・・・。

思わず飛ばして結末読んだっちゅーの。


くぅ~・・・気付くの遅いぜ!・・・・わたい。


みんな、どこで気付いたんやろ・・・・・?



『わたいは、ココで!!』みたいなコメント残してほしいな~~~(^^)



…てか、おさねえ、なんでそんなに忠実に再現できるの・・・・(笑)(尊敬)(アホやろ!)


今度の『森のまつり』の芝居のテーマは決まりやね!

短編シリーズ『おさねえの夢(壱)(弐)(参)』の3本で~す。 <サザエさんか!>


あたしはバックで ひゅるるる 歌うよ♪





つき
2008年07月20日 23:39
鯛から貝になっちゃいましたか(笑)

この夢は起きてすぐ書き留めました。
ラクダにつばを吐かれるという屈辱と
タコがからまりついたオウムがたまりませんでしたよ。
うちの同居人に話したら
「しりあがり寿みたいな夢」だと言われました。

ちなみにおさねえの夢シリーズは
3本立てでは収まりません!
でもバックでひゅるるる♪は よろしく(*^ー゜)v

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