恵比寿大黒屋日記

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zoom RSS たまには普通の日記

<<   作成日時 : 2011/11/24 02:13   >>

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今日はアビエルトでDVD上映会でござった。

ツレアイが企画して今回で3回目。
せっかくプロジェクターとスクリーンがあるので
みんなのオススメ映画をスクリーンで見ようという会。
なんか学ぼうとかいう堅苦しい意図は抜きで
月に1回ゆるゆると。
今日は吉永小百合と同い年の中山氏リクエストで「キューポラのある町」
市立大生のチョイスで「ザ・コーブ」
もう一本は担当者が仕事で来られないかもしれないということで
急遽オイラがチョイスすることになり
上記2本が若干啓蒙的内容なので
気楽に見られるものをとティム・バートン「ビッグ・フィッシュ」。
「ザ・コーブ」と並べて「レイキャビク・ホエール・キャプチャー・マサカー」見たらおもろいかとも思ったんだが(笑)
DVDが手に入らず。
まあ、くじらと「ビッグ・フィッシュ」かけたわけでもないですが。

「キューポラ」はあらためて見直すと、ものすごくみんな演技が下手(笑)。
しかもめちゃめちゃ左翼的啓蒙的内容なんだよねえ。
Wikiの解説に書いてあるような
「北朝鮮帰還運動を肯定的に描いた」
というのは、ちょっと違うと思うけど
組合や労働運動については全面肯定的。
ま、そういう時代だったということだろうけど。
鋳物工場や鋳物職人の描写は
先日、青原さとし監督の「時を鋳込む」を見たばかりだったので興味深く見れた。
失業中の鋳物職人の父ちゃんが「戦争でもあれば」と口走って
子どもたちに「戦争になればいいと思ってるのね!」と非難されるシーンがあるが
「時を鋳込む」でも、実際の職人さんが、昔はやはりそういう気持ちだったこともあると証言してた。
アビエルトのある八木からすぐ先の可部は、昔は鋳物が盛んで
五右衛門風呂の風呂釜はほとんどここで作られていたそうである。

「ザ・コーブ」はまだ未見だったんだけど
思ったより面白かった。
難攻不落とも思われる入り江で行われ
町ぐるみ、国家ぐるみで隠そうとしているイルカ漁の様子を
スパイ・アクション映画さながらの計画で隠し撮りして告発する様子は
見応え十分で
比べたら「キューポラ」の方がずっと啓蒙的で
「ザ・コーブ」がエンターテイメント映画と思えるくらい。
無論、この映画で暴露された事実は娯楽で済む話では無いのだが
だからこそ、映画として非常に成功していると言える。
イルカやクジラを食べること自体は
他の食肉産業と比べればどちらが残酷という問題では無いし
「イルカは知的だから殺すのはかわいそう」というのも
じゃあ知的でない動物ならいいのか、ということになるし、なんとも言えない
(「イルカはかわいいから」、は論外)。
まあ、しかし、この映画で暴露されたイルカ漁は
「日本の伝統文化」などとは到底言えるシロモノでないことは確かだろう。
ヤクザ・警察が一体となって漁の様子を隠蔽し
国家ぐるみで実体を報道させず
イルカ肉の高い水銀濃度もごまかして「クジラ肉」として流通させたり
貧困国を買収して捕鯨賛成派に引き込んでいる実情は
今起こっている原発事故とその後の放射能汚染食物の流通とも
まったく同じ構図だろう。
映画自体は決して日本だけを非難しているわけではない。
太地町で捕獲されたイルカは、世界中の水族館やイルカショーが買い付けに来て
食肉用とは比較にならない高額な値段で取引されている。
公開時に右翼が上映妨害していたのは
「日本の伝統文化」云々とは関係無く、恐らく利権の問題に違いないし
だいたい、ほとんどの日本人に知られていない
狭い一地方のイルカ漁を「日本の伝統文化」と表現することすら疑問だ。
イルカ漁の是非や動物愛護、自然保護などにとどまらず
食品の流通や消費システムの問題
「日本」の定義や国家そのもの、あるいはグローバリズムまで
なかなかに多くのことを考えさせられる映画であった。
しかし、毎年23000頭も殺されているというイルカの肉は一体どこで流通しているんだろう。
博多や北九州行くと結構鯨肉売ってるけど
広島あたりじゃまず売っていない。
加工されていろんなところに混ぜ込まれてたりするんだろうか。

テイム・バートンは好きな監督なのだが
「ビッグ・フィッシュ」はティム・バートンとしてはかなりマトモ
というか、普通に「いい話」である。
それでもフリークス的な要素や荒唐無稽なファンタジーはふんだんに。
ただし、この作品ではそれがはじめから父親の「作り話」である
ということで話が進むので
そういう前提で見ていると結構たわいもない話という感じで進んでいくのだが
父が死を目前にする終盤に入って
その「作り話」に潜んでいた「事実」が明らかになっていく。
父親をホラ話ばかりしている「イカサマ師」と嫌っていた息子が
父の死の間際に和解する展開は
私が早くに父親を亡くしているせいか
どうしてもこみ上げてくるものがあるんだなあ。
オトナの男同士として、父親と話がしたかったな、と思う。
私は子供がいないまま父の死んだ年齢を越えてしまったが。
まあ、毒にも薬にもならない映画ではあるけれども
非常に良質なファンタジーで、私は好きです。
人は事実のみによって生きるのではない。

さて今日はワンコを連れてアビエルトに行ったのだが
ツレアイはそのまま上映会の途中から夜勤のバイトに。
私がひとりでワンコを連れて帰るのは初めて。
帰ろうとしたら
ツレアイがアビエルトに戻って来ると思ってるらしく
なかなか動こうとしない。
仕方ないので抱きかかえて駅まで行くが
今度はケージに入るのを拒む。
そうこうしているところに電車は来て
やむなく抱きかかえたまま飛び乗ると
電車の中ではケージに入るということは了解しているらしく
やっとおとなしくケージに入ってくれた。
そこらへんは賢くて助かる。
アビエルトから帰宅すると
いつもその足でツレアイがウンチをさせに散歩に出るので
私ひとりでもやっぱり外に出ようとする。
はいはい、と散歩に連れて出るが
ツレアイがいないので「あれ?」とちょっと戸惑うそぶり。
家の前でしばし立ち止まった末にようやく諦めて歩き出す。
近所の公園まで行くと、誰もいない公演のグラウンドの向こう側を
立ち止まってはしきりに何度もじっと見つめるワンコ。
誰もいないし何も動いてないんだけど、、、
なんか人間には見えない物が見えてたんだろうか。
折しも風が強くなってビューッ、となるから
ユーレイでもいるのかとちょっとゾクッとしたりして。
うーん、何が見えてたんだろうなあ。
家の中でもたまに何もないところをじっと見ているときがあるが
そこにはやっぱり何か来てるんだろうか。

見上げれば夜空はすっかり冬の星座。
オリオンだ。

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