恵比寿大黒屋日記

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zoom RSS 健全と不健全

<<   作成日時 : 2012/07/22 13:02   >>

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昨日の広島第一劇場。

久しぶりに3ステージ目と4ステージ目(*)を通してじっくり。
4人の踊り子さんのうち3人が3ステと4ステで出し物を変えてきたので退屈しなかった。
土曜で初日ということに加え、メインのHIKARUちゃんは明日が誕生日ということもあって、お客さんの半分以上がいわゆる「追っかけ」さん。
「追っかけ」さんは、アイドルの「追っかけ」と同様
日本中の劇場を10日単位で移動する贔屓の踊り子さんを追いかけて
週末ごとに飛行機や新幹線でかけつける熱心なファンのお客さんのことである。
3ステが始まる前の休憩に劇場に着くと
すでに昼から来ている追っかけさんがロビーで歓談しているところに
遠方からの追っかけさんがまだ続々と到着してくる。
追っかけさん同士はもう顔なじみになっているので
「いつまでいるの?」「○○さんは今日は来てないね」といった会話が交わされる。
地元で買ってきたおみやげを追っかけさんたちで一緒につまんでビールを飲んだり。
私も牧瀬さんの追っかけさんとは何人か顔見知りになって
彼らは「乱葛」の方にも顔を出してくれる。
追っかけさんたちは、「自分たちが踊り子さんを支えている」という密かなプライドを持っているのだ。
彼らは毎週高い交通費を払って遠方の劇場まで足を運び
毎ステージごとにお金を払ってポラを撮る。
バカバカしいと思う人にとってはただの無駄遣いにしか思えないだろうが
芸能というのは能や歌舞伎から、大衆演劇、ストリップにいたるまで
こういう「贔屓」のお客さんによって支えられている。
これはAKB48であろうと同じである。

先日FB上で、一緒にストリップ観に行きませんかと呼びかけたところ
友人の某大学生が興味を持ち、彼の音楽サークル仲間にも誘いをかけたらしい。
ところが「不快だ」という強い拒否反応がだいぶん出たようだ。
知人の大学の先生(女性)も、「割合さばけた人」と思っていた同僚(女性)を誘ったところ
やはり強烈な拒否反応にあい面食らったという。
別に珍しいことではないだろうが
そういうことがあったのであらためてストリップというのはそんなに「不健全」なものか、と考えるのだが
そもそも「健全」とか「不健全」とは何だろうか。
確かに、一般的な社会通念上、「お金を払って女性の裸を見る」という行為は
色々な意味で「不健全」とみなされている。
「女性の裸を商品にし、男性の性のはけ口にしている」という意味では女性差別と言えるだろうし
モテないオトコがカネで女を買っている、ようなイメージもある。
踊り子さんに対しても、まともな仕事もできず家庭にも入れないだらしない女が裸を見せて金を稼いでいる、かのように思っている人もいるだろう。
「興業」の世界であるから、ウラではヤクザ稼業と関係しているのも事実である(ただし、ヤクザがからむのは、堂々とTVで稼いでいるメジャーな芸能界でも、これは同じことである)。
これらのマイナスイメージを全否定することはできないが
一度も見ることなしに、このような「不健全」なイメージだけを描いているとしたら、それはやっぱり「偏見」としか思えない。
実際、遅まきにストリップ鑑賞デビューした私自身も、最初は軽いカルチャーショックを受けたのである。

そもそも、「エロ」というのは何がエロいのか。
女性が下半身丸出しにしたら「エロ」いのか。
ストリップに行けばわかることだが
特にネットでオマンコくらいただでいくらでも見られる時代にあっては
屈託無く「さあどうぞ」とおっぴろげられると、これはあんまり「エロ」くはないのである。
むしろ爽快感、開放感さえある。
過去に私が誘って初めてストリップを見た、という人が
だいたい鑑賞後の飲み会で普段より開放的で饒舌になるのも
そういう感覚を持ったからであろう。

「エロ」の本質は結局「妄想」にあるわけで
「見えそうで見えない」とか「一人でこっそり見る」からこそエロいのである。
大人数で堂々とおっぴろげたオマンコを見たところで、これはちっともエロくない。
だいたい客観的に見ればオマンコなんてものは
それそのものはきれいでもなんでもないわけで
また、女性であればガキでもおかーちゃんでもおばーちゃんでも誰でも付いている
珍しくもなんともないもので
誰もがそこから生まれてきた(しかも「エロ」の結果として)わけである。
それが普段「隠されている」からこそ、見えたときに興奮するのだし
あるいはそれを見て実際のセックスやオナニーを「妄想」するからエロいだけのことである。
そういう意味では、ストリップ嬢よりパンツが見えそうな短いスカートの女子高生の方がよほどエロいのである。

また、目の前に全裸の女性がいるからと言って
劇場で興奮して飛びかかるような客はいない(少なくとも私は見たことが無い)。
客席で自慰を始めるような客も私は見たことが無い。
そして、そんな客がいたら、劇場スタッフの前に
常連や追っかけのお客さんが注意するか止めに入るのである。
「今の態度は踊り子さんに対して失礼だろう」と、常連さんに説教されている若い客というのは見たことがある。
先日も酔っぱらって大声を出すおっちゃんに
「おっちゃん、声デカいよ。そんな大声出してたらつまみ出されるよ」と私も声をかけた(結局スタッフにつまみ出された)。
言わば「自治」のようなものがそこには成立しているとも言えるわけで
私などはそういう劇場の空気を、「見て見ぬふり」が当たり前になった一般社会よりよほど「健全」ではないかとさえ思う。

踊り子さんも、誰もがすべてというわけではないだろうが
毎回新しいショーのネタを作り、練習して、真剣に舞台上で踊る姿は
それが「ストリップ」という性格上、(そういうものを求めている客もいるのは確かなので)
疑似オナニー的な演技が入っていたりするとはいえ
決して「裸でカネを稼いでいる」と切り捨てられるような生半可な仕事ではない。
年間300日、毎日4ステージのショーをこなすと考えたら
そこらへんのチャラチャラした適当なOLより、よほど大変な仕事だし
私の知る数人の踊り子さんに限っても
みなさん、自分の仕事に熱意もプライドもしっかり持っているのである。

一体「健全」とか「不健全」とかいうのはどういうことなのか。

今や「青少年健全育成」だとかなんだとか規制も厳しくなり
「安心」「安全」キャンペーンがいきわたり
ストリップの宣伝もおおっぴらにはできなくなったし
昔はあったビニ本の自販機だとか、電話ボックスのピンクビラみたいなものも
まず見かけることは無くなった。
その代わり
何も考えずに言われた仕事を言われた時間適当にこなして
TVや雑誌やネット上にあふれる宣伝文句に誘われるまま
それがどのようにして作られているかも考えることなく購入し
目の前でいじめられている人がいようが、病気で座り込んでいる人がいようが
「私には関係無い」と無関心で通り過ぎる
そんな一般社会は果たして「健全」なのだろうか。

そんな「見せかけだけ」の「健全」な社会の側から
ストリップを「不健全」と決めつけるのは、私には倒錯にしか見えない。

などとどう力説しようとストリップなんて「不健全だ」「不愉快だ」と拒絶する潔癖な方はいるだろう。
まあ、それは仕方ない。
別にそれを避難も批判もする気は無い。
しかし、そういう方は、実際に行って見たこともないものに対して
何故自分はそこまで拒絶反応を示してしまうのか
そのことは一度考えてみて損はないと思う。
ただ「そんなの当たり前でしょ」で終わりの人は
まともにモノを考える気のない人だとしか思えない。
観に行った上で否定するなら理解できるが
見にも行かずに全否定するのは、ただの「偏見」でしかない。
「偏見」で世の中を見ている人が「女性差別」とか言い出しても
なんの説得力もあるはずがない。

とまあ、堅い話はここまで。

今回1番手の愛野いずみちゃんは、私が高校時代に好きだった同級生にそっくりなのである。
初めて見たときは本人ではないかと気が気でなかったくらい
よく考えればどう見ても私より随分年下なので同級生のはずはないのだが
今だにちょっとドキドキして冷静に見られない感がある。
4ステ目の出し物ではメガネをかけていて
これがより件の同級生に似ているので始末が悪い。
これは個人的に「妄想」につながってしまうため、大変エロく感じてしまう。
4ステのネタでは小道具にi-Padをうまく使っていたのが、お、考えたな、という感じ。
こうして新しい演出をいろいろ考えてくる踊り子さんは好きだ。
2番手南かずさちゃん。
この人はぽっちゃりして体型もなにやら「庶民的」なのだが
出だしのドレスを脱いだあとの衣装がまた結構普通っぽい下着で「庶民的」。
使用BGMも森高千里、小泉今日子、レベッカ、、、とどこまでも庶民的w
3番手で牧瀬茜さん。
3ステ目はこの日が初出しの新作で、紅型風の衣装にBGMも「島唄」「花」と沖縄テイスト。
こんなことを考えながらストリップ見る人もあまりいないだろうが
高江のヘリパット建設が強行されているニュースが気にかかっていたせいか
そっちに思いが飛んでしまってなにやらしんみり。
最後に研ナオコの「かもめ」がかかると
捨てられる平凡な「かもめ」女の悲哀と諦念が
いくらヤマトにすがっても、いつも最後は切り捨てられるウチナーンチュの悲哀に重なって
さらにしんみり。
すると(本人も特に意識していたわけではないようだが)4ステ目の登場の衣装が孔雀で
白鳥になるみにくいアヒルの子のように、「孔雀になれない所詮はかもめ」が
見事孔雀に生まれ変わったかのようでまたも胸を打つ。
ストリップでそこまで深読みして感動している自分もアホといやアホだなw。
それも、牧瀬さんのショーの見事さあってのことだろう。
ダンスの上手い踊り子さんはたくさんいるが
ただ上手いだけでは「ああ、上手だね」でそれ以上のものはないのだが
牧瀬さんのステージにはしっかりとした世界観があるせいか、気がつくとつい我を忘れて見入ってしまっている。
やはり私にとっては「別格」と言える踊り子さんである。
メインのHIKARUちゃんは祭袢纏でテキヤ演出で登場。
鉄板の上でヘラを使ってリズムを刻むパフォーマンス。
ダンスも上手な気っぷの良いちゃきちゃき江戸っ子タイプ。
そうそう、今日日曜日が誕生日だそうで
踊り子仲間からの花輪もたくさん届いていました。
今日は劇場でお祝いイベントもあるんじゃないかな。

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
今日は よろしくお願いしますね^^すごいですね^^
http://www.fetang.co...
2013/08/04 02:43

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